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ウイニペッグでの買い物…防寒具を買い揃える

成田空港を17:40分に出発した飛行機は、バンクーバーで乗り換え。ウイニペッグに着いたのは、同じ日の16:40分である。時差を考えると13時間かかる。

秋には、紅葉見物にカナダへ来る人は多く、ツアー客はいつも楽しそうで、賑やかだ。お年寄りが目立つが、新しい服、鞄や靴、みんなうれしくてウキウキしている解る。バンクーバーから国内線で乗り継ぎウイニペッグへ向かうころには、賑やかなツアー客も消え、どこを見ても日本人は、ただ一人の旅となる。

しばらくは、日本語も聞くことはないだろう。

"チャーチルへ行ったことありますか?"

中継のため一晩泊まらなくてはならない。ウイニペッグ空港からホテルまで行くタクシーの運転手に聞く。

"シロクマの写真を撮りに行くの。ブルブル!それは寒いところだよ。行ったことも、行く気もねーよ"

ターバンを頭に巻いたインド人運転手が言う。まさに人の気持ち知らずに、勝手にまくし立てる。インド人は、不思議だ。どこの国へ行っても、彼らは、どんなアクセントの英語でも理解するそうだ。インドでは、人種が多く、それぞれ言葉が違うためなのか、英語のアクセントが違っていても理解出来るのだろう。

ロンドンでは、タクシーの運転手に何度も聞き返されたことが多い。インド人の場合は英語で喋って聞き返されたことがない。

"そんなに寒いですか?靴も着る物も持っていないので、ウイニペッグで調達するのだけど、よいお店ありませんか?"
"そーだなー。S.I.R.へ行ってみたら。アウトドアースポーツ用品店だよ"。

ウイニペッグでは、2日間泊まることにしたが、することが山のようにある。出来る限りチャーチルとシロクマの情報集めだ。そして、まだ十分に準備してない衣料品を調達しなければならない。 それは 氷点下60度に耐えられるビーバー製帽子、ブーツ、パーカー(ダウンがたくさん入った上着)や、靴下、胸当て付きパンツ、手袋、寒さよけ顔マスク、まだまだたくさん必要だ。

ホテルのウエイトレスに聞く、
"チャーチル行ったことありますか?"
"行ったことないけど、シロクマのいるところでしょ"
清潔だが、半袖のシャツを着て、袖から出ている腕はたくましい。カナダの女性は、かわいい顔をしている娘でも体は大きい。
"チャーチルで過ごすために、どこか買い物にいい店教えて下さい"。
いくつかの店を教えてくれたが、やはり"SIRへ行ってごらん"と言う。

カナダのアウトドアースポーツ店のスケールは違う。その大きさは、体育館なみだ。必ずしもこった店構えでもないし、飾りもあまりない。しかし店に入れば、壁一面に40〜60丁もあろうか様々な銃、ガラスケースの中には、ピストルや弾丸が並んでいる。狩猟用カムフラージュ衣類もたくさんある。斧も大きい。この店でひとそろい買ったら、ゲリラ戦が出来そうだ。

クマ撃退用スプレー、ビーバー製の帽子、日本なら、飾りにしか使われない。泊まる予定の宿のアンが電話で説明してくれた想像もできなかった衣料がいくらでもある。それはいくら 時間を掛けても見切れない巨大な店である。

毛皮の付いたパーカーも、大きく重いが暖かそうなブーツもある。大きな衣料を入れる大きなサイズのバックも必要だ。こんなにたくさん買い物をしたのは久しぶりだ。たくさんと言うより目方で買ったような気がする。

必要な物全部買ったら、タクシーに乗せることが出来るだろうか。

 

(C)1997-2006,Hisa.