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講座十  しろくま、ホッキョクグマは、冬眠しない

シロクマは、冬眠しない ( 読者からのご質問へのお答え )


出産のため、巣ごもりする雌の白クマをのぞいて、白クマは冬眠はしない。白クマの食事は、90%以上がアザラシである。しかし海が凍って、アザラシの多くいる所まで氷が張らなければ、アザラシ狩りができない。白クマは、海中でアザラシ狩りをするほど泳ぎはまくないので、温度が上がって氷が溶ける.
夏になると、陸に上がる。白クマの乗れるような氷がある場所とアザラシが多く見られるところが、白クマの棲息圏と一致している理由だ。
氷が張りつめる時期(地球温暖化で、期間が短縮したが、多くの場合10月末から6月頃)こそ、寒さをものともしない白クマが最も活発に行動する時期となる。この間には、とくにアザラシの脂肪を中心に食べ、アザラシ狩りができなくなる夏場をやり過ごせるだけの脂肪を体内に蓄える。そして夏場には、穴の中や木陰など涼しいところで、ほとんど食事
もしないで過ごす。そのため、夏の終わりと、夏のはじまりでは50%ほども体重が変化したシロクマの記録もある。

「しろくまを追いかけて」より、Hisa著

(講座)  しろくま、ホッキョクグマは、世界の絶滅危惧・希少動物

 

(C)1997-2006,Hisa.