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シロクマの母子 |
地球温暖化〜シロクマの母子
(その五)シロクマ、ホッキョクグマ王国の旗。
マニトバ州旗 この辺りは、チャーチル川とネルソン(Nelson)川に挟まれていて、大量に真水が流れ込む。そのため、冬になると凍った川の水がハドソン湾へ流れ込み、そしてハドソン湾も凍る。夏は、最後まで氷が溶けない。氷に乗ってアザラシ狩をするシロクマにとっては、格好の場所だ。この真水こそ、シロクマの秘密がチャーチルにある。そのため移動ルートになっているチャーチルは、シロクマ観察の絶好の場所でもある。 Gypsy's Bakeryの壁に飾られている写真は、野生動物王国の住人だけではない。氷や植物の写真もある。その中には、不思議な形をした木がある。観光客は気にしないが、これこそシロクマがチャーチルに現われる二番目の秘密が秘められている。 観光バスに乗ると、ガイドが"この木の名前は、フラッグツリー(旗の木)です"と説明する。クリスマスツリーに使うには、最適な大きさだ。だが、問題もある。木の北東側には枝がない。よほど岩陰など低いところに生えているのを除けば、みんな同じ形をしている。まるで国旗が竿にはためいているようにみえる。”カナダがまだどこの国の領土でもなかった時代から、ここにはたくさんの旗があった”とブライアンが自慢げに話す。
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参考資料:『-図解雑学-気象のしくみ』 三番目の風は、中緯度で上昇して、極地方で冷やされて下降し、北東の風になる。これを極偏東風という。 北緯59度、何も遮るものがないチャーチルでは、強い極偏東風が吹きこむ。現地にいると、いつも風が吹いているのではない。昼間の日照時間が少なくなり、雪や氷が太陽のエネルギーをはねかえす頃になると、空気が温まりにくくなると、冷たい強い風が吹く。チャーチルでは、10月の終わりから、この風が強まる。 極地では、冬、1日中太陽の昇ることがない。このころ極地方特有の強い低気圧が発生して干潮時に重なると、強風が起こる。気温が急降下して、ブリザードとなる。 雪や氷の欠片も一緒に飛んできて、パーカーが”パリパリ”と音をたてる。顔に当たると痛くて、目も開けられない。北東側にある木の枝や葉は、風が運ぶ氷などで切り刻まれてしまうのだ。 フード(帽子)の周りは、毛皮がついているが、極北では毛皮は飾りではない。寒風や氷から肌を守ってくれる。化学繊維では、へなってしまう。
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